募集要項

* 2014年度の応募は締め切りました。

実世界データ循環学 リーダー人材養成プログラム
2014年度募集要項

○募集人員: 2014年4月開始の第1期生を20名程度募集する。
○出願資格: 2014年4月に本学大学院 情報科学研究科、工学研究科、医学系研究科、経済学研究科のいずれかの研究科の博士前期課程に入学予定の者。

○選抜プロセス:

本プログラムの目的とアドミッションポリシー

情報科学研究科、工学研究科、医学系研究科および経済学研究科は、広く産学官にわたりグローバルに活躍するリーダー養成を目的として以下のような5年一貫の学位プログラム「実世界データ循環学リーダー人材養成プログラム」を開設する。

近年、我が国の産業競争力が低下している。その主要な原因は、我が国の強みである高い技術の蓄積を、新しい社会的価値の創造に結びつけられなかったことにある。産業競争力強化のためには、新しい「社会的価値」の創造を牽引するリーダー人材の養成が不可欠である。製品やサービスがもたらす社会的価値の本質は、それを手にした人々が、「便利、楽しさ、健康、豊かさ」といった、根元的な価値を広く共有できることにある。さらに、その価値は、作り手が受け手に一方的に伝えるものではなく、「受け手の望み」と「作り手の思い」のやりとりの中で形づくられる。この「受け手の望み」は具体的な形を持たないことも多く、製品やサービスに触れる中で、変化したり、新たな望みが生まれてきたりもする。この捉えどころがない「受け手の望み」を、絶え間なくくみ取って、新しい製品やサービスの提供に結びつける循環こそ、社会的価値を創造するプロセスそのものである。

我々は、以下の2つの理由から、この循環を組織的に作り出すためには、新しい学問領域が必要と考える。第一に、社会的価値を創造するためには、「便利、楽しさ、健康、豊かさ」といった、より根元的な価値を担う、工学(便利)、情報科学(楽しさ)、医学(健康)、経済学(豊かさ)の方法論が必要であること。第二に、「受け手の望み」と「新しい製品やサービス」の間に循環を生み出すために、受け手の望みを、実世界の様々な現象の観測などを通じてディジタルデータとして「取得」し、これを情報技術を利用して「解析」し、解析の結果を新たな製品やサービスとして「実装」するという、3つの機能(取得、解析、実装)を総合する必要があること。言いかえれば、工学、情報科学、医学、経済学の分野に跨り、実世界データの「取得、解析、実装」を扱う学問領域が必要である。

我々はこの学問領域を「実世界データ循環学」(右図)と呼び、この学問領域を身に付けた、新しい社会的価値を創造するリーダー人材を養成する。養成する人材は、工学、情報科学、医学、経済学に跨る技術群を俯瞰し、それらの組み合わせに循環を見出し、それらを繋ぐことで循環を生み出すことができる人材、言うなれば「循環に気付き(きづき)、循環を築く(きずく)」人材である。

本プログラムで養成する人材は、自らが専門とする分野で博士学位に相応しい高度な知識を持ちつつ、チームを率いて実世界データ循環を作り出し、研究成果の社会的価値を高めることができる人材である。

1.募集人員

本リーディング大学院プログラムでは2014年4月開始の第1期生を20名程度募集する。

2.出願資格

2014年4月に本学大学院 情報科学研究科、工学研究科、医学系研究科、経済学研究科のいずれかの研究科の博士前期課程に入学予定の者。

3.出願手続

以下にリンクされた様式を利用して作成したものを、以下のメールアドレスに送信すること。

2014年度出願書(PDF)

2014年度出願書(Excel)

3.1 出願書
3.2 成績証明書:出身大学長等が作成したものをスキャンしたもの。
3.3 推薦書(任意):出願者の現在の指導教員等が記載したもの。

受付期間:2014年2月10日(月)~2014年2月14日(金)午後5時

* 2014年度の応募は締め切りました。

検定料は必要ありません。

4.選抜方法

4.1 セレクションプログラム

目的: 修了後産業界等で活躍するグローバルリーダー人材育成を行う本プログラムの内容を出願者に説明し、あわせて、コミュニケーション能力や英語能力を向上させる契機となる実践的訓練の場を提供する。

期間:2014年3月1日(土)~2014年3月5日(水)の5日間のうち3日間。
場所:(未定)

4.2 面接(詳細はセレクションプログラムにおいて通知する)

期間: 2014年3月6日(木)~2014年3月7日(金)の2日間のうち1日。

5.合格者発表

2014年3月10日(月)に電子メールおよびWebページにて通知する。

6.留意事項

選抜に合格し2014年4月から本プログラムに参加する学生には奨励金としての経済的支援を行います。奨励金は、給付型の奨学金・奨励金との重複受給はできません。他の奨学金・奨励金を受給している学生にはRA雇用による経済支援を行います。ただしRA雇用の場合は、リーディングプログラム以外の理由で出張中の給付ができない場合があります。詳細は問い合わせてください。

7.個人情報の取り扱いについて

出願時に提出された氏名、住所、その他の個人情報については、「セレクションプログラム」、「面接」、「合格者発表」などの業務及び本プログラムに関する業務を行うために利用します。選抜に用いた試験成績などの個人情報は、選抜結果の集計・分析及び履修者選抜方法の調査・研究のために利用します。上記の業務を行うに当たり、一部の業務を外部の事業者に委託する場合があります。この場合、外部の事業者と個人情報の取扱いが適切に行われるよう契約を結んだうえで、当該事業者に対して、提出された個人情報の全部又は一部を提供します。

8.問合せ先

情報科学研究科・リーディング大学院事務室
TEL: 052-789-4705
FAX: 052-789-4800
E-mail: