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イベント報告

ワークショップ 2015年12月21日

Plenary Meeting 12月 開催報告

12月のPlenary Meetingでは、履修生がチームを作って主体的に行う独創的研究活動(Creative Research Project)の中間報告と2期生の松下君が開発したアプリケーション「Re:ACT」の紹介が行われました。


 開催期日:2015 年12月21日(月)17:00-20:00
 場所:名古屋大学IB電子情報館西棟6階リーダーズスタジオ


以下は、Plenary Meetingの簡単なまとめです。



『独創的研究活動(Creative Research Project)』

「Creative Research Project」とは、学生主体で行う研究プロジェクトです。履修生が研究テーマを提案し研究計画を立てます。審査に通過したテーマについて、1年間かけて研究を行います。リーダーである提案者が主に別の分野の履修生に声をかけてチームを組みメンタ教員がサポートする形で研究を進めます。 本年度は、2期生のCHUNG Hongjin君と1期生の長江 祐樹君が審査を通過し、1年間の研究を行っています。


発表者: 長江祐樹(工学研究科M2)
タイトル:
 Prediction of Materials by Using Materials Informatics - <CHIKAKU> project -
概要:
 情報科学の目を用いて材料を<知覚>し、人間社会を、すぐ<近く>で支えるデバイスを志向した研究です。<CHIKAKU>と命名された本プロジェクトにおいて、長江君たちは、機械学習を用いた超高効率材料探索手法を提案しています。それは量子化学計算から求めた数百の材料物性データセットを学習した予測モデルを用いて、数十万種類の候補材料をビッグデータ解析し、探索する手法です。現在彼らは、エネルギーハーベスティングを志向した、低環境負荷の新規熱電材料の発見を目指し、研究・開発を進めています。


発表者: CHUNG Hongjin(工学研究科M1)
タイトル:
 Real-time Cutting Process Control System
- Monitoring of Elliptical Vibration Cutting Process by Utilizing Internal Data in Ultrasonic Vibration Device -
概要:
 ものづくりにおいて品質の向上と生産コストの削減には、精密かつ高能率な加工が必要です。Hongjin君たちは、超精密加工の1つである楕円振動切削工程における楕円振動装置の内部情報に基づく切削プロセスのモニタリングと、その結果を利用した精密で高能率な制御の実現を目指しています。
 楕円振動切削工程とは、工具の刃先に2方向の超音波振動を与えながら切削する工程です。刃の先端に振動を加えることで、切削に必要な力を軽減し、切削による摩擦の低減と摩擦に伴う無駄な発熱および工具の摩耗を抑えます。また、楕円振動デバイスは、切削中に一定の楕円振動状態を保つように周波数と電流を制御しています。彼らは、この切削プロセスに伴いデバイスに生じる電流と周波数の変化に着目し、この変化を取得・解析・フィードバックすることで最適な切削プロセスを実現する手法を提案しています。



『アプリケーション紹介 Re:ACT』

発表者: 松下 健(情報科学研究科M1)
概要:
 「Re:ACT」は、2期生の松下健君とRAのWei Wu君が中心になって開発したアプリケーションです。本アプリは、松下君がドイツのサマースクールに参加した際に「日本人学生と海外学生の学習に対する意欲の差」を感じたことが発端となっています。
 講義の場において日本人学生は、ほとんどリアクションをとりません。そのため、講師は学生が講義内容を理解しているのか分からないといった現状が存在します。今回開発されたアプリには、リアクションの収集機能がついています。例えば、講義が分からなかった際にアプリ中のボタンを押すと、その集計結果が講師にリアルタイムでフィードバックされる仕組みです。これにより、講師は集計結果から講義内容を変更することができます。 本アプリは今後アプリストアから配信される予定です。本アプリの利用により学生と講師の両者にとって講義がより良いものになることが期待されます。



CRP Presentation 1 CRP Presentation 2 Presentation of application

関係する履修生

CHUNG Hongjin松下 健長江 祐樹

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