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イベント報告

ワークショップ 2016年4月25日

Plenary Meeting 4月 開催報告

4月のPlenary Meetingでは、Summer Schoolなど今年度の様々な予定の確認、昨年度の独創的研究活動(Creative Research Project)の最終報告、昨年度優秀な成績を収めた学生に対する表彰が行われました。


日時:2016年4月25日(月)17:00-20:00
場所:名古屋大学IB電子情報館西棟6階リーダーズスタジオ


以下は、Plenary Meetingの内容の簡単なまとめになります。



『独創的研究活動(Creative Research Project)最終報告』

独創的研究活動は学生主体で行う研究プロジェクトです。 履修生が提案した研究テーマに対して審査を行い、審査を通過したテーマについてチームで研究を行います。 昨年度は2期生のCHUNG Hongjin君と1期生の長江 祐樹君がリーダーとなり提案したテーマが審査を通過し、1年間の研究が行われました。


タイトル:
Monitoring of Elliptical Vibration Cutting Process by Utilizing Internal Data in Ultrasonic Vibration Device
学生:
CHUNG Hongjin(第2期生 工学研究科)、CHIN Hyuntai(第2期生 工学研究科)、NGUYEN Viet Anh(第2期生 情報科学研究科)
概要:
楕円振動切削工程(elliptical vibration cutting process)とは、工具の刃先に2方向の超音波振動(ultrasonic vibration)を与えながら切削を行う工程です。 近年のサイバーフィジカルシステムの普及とともに楕円振動切削工程においてもセンサ値の取得による状態の監視が望まれていますが、外部センサ取付けの困難さなどが問題となっています。 そこで、Hongjin君たちは外部センサから新たなデータを得るのではなく、楕円振動切削工程の内部で観測可能な周波数と消費電力から状態推定を行う手法を提案しました。 また、実験により切削負荷や刃先の消耗が実際に推定できることを確認しました。


タイトル:
Prediction of Material Properties by Using Materials Informatics --- "CHIKAKU" Project ---
学生:
長江 祐樹(第1期生 工学研究科)、林 知樹(第1期生 情報科学研究科)、関 翔悟(第2期生 情報科学研究科)
概要:
近代のハイテク技術を支えている材料科学において、これまでの技術革新と新材料の発見は不可分の関係にありました。 しかしながら、2種類、3種類以上の合金からなる材料の構成元素の種類および組成の組み合わせが莫大な数に上るために、従来の実験や数値計算による材料探索は限界を迎えつつあります。 長江君たちのグループでは、新規材料探索に情報科学の技術を組み合わせた"Materials Informatics"の具体的な応用として、様々な物性を内包するペロブスカイト結晶をテストケースとし、量子計算と機械学習の組み合わせによる物性予測に取り組みました。 結果として、理論計算上の材料物性を高い精度で予測可能であることが明らかとなりました。 今後はさらなる精度向上のための機械学習モデルや学習データの拡充に取り組んでいきます。



『授賞式』

2015年度の活動において、最も高い評価を受けた学生に「Award on Best Performing Student」、最も成長が見られた学生に「Award on Most Improved Student」を授与しました。


Best Performing Student:
CHIN Hyuntai(第2期生、工学研究科 機械理工学専攻)


Award on Most Improved Student:
遠山 美穂(第2期生、医学系研究科 医科学専攻)



Plenary Meetingの様子 Plenary Meetingの様子


Plenary Meetingの様子 Plenary Meetingの様子


Plenary Meetingの様子

関係する履修生

CHIN HyuntaiCHUNG HongjinNGUYEN Viet Anh林 知樹遠山 美穂長江 祐樹関 翔悟

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